Art Room Sally Garden
ライブ・ワークショップ
新企画・小さなサロン
小さなサロン
毎月第4金曜日 13:00~14:00過ぎ
アートルームサリーガーデン音楽室
新企画。
中世、ルネサンス、トラディショナルの音楽と、詩・物語の朗読・語りをテーマを決めて演じます。
2017年前半はトリスタンとイズー物語をテーマにします。
トリスタンとイズーは中世騎士物語のもっとも知られたひとつです。
物語のいくつかのモチーフの起源が何に由来するかは数多の研究がなされています。
また、中世以来、何人もの詩人が物語をまとめて書き表し、詩人ごとに筋立てや、何を中心に伝えようとしたかが変化しています。
そして、トリスタンとイズーの恋は、ヨーロッパの文芸、音楽、絵画芸術のモチーフとして、現代にまで大きな影響をもたらしています。
私は学者ではないので、少々きまぐれに、本や資料をまさぐりながら、思い浮かぶことをノートにとりながら、身体の中に流れてくる音楽をくちずさみながら、お話をしたいと思います。
参加費1000円(ドリンクと小さなお菓子付き)
サリーガーデン音楽室にて
お問い合わせ・ご予約はTEL:075-781-1301近藤まで。
~終了した回~
第10回 トリスタンとイズー~伝説の辿る道
August 24, 2017
2017年8月25日(金)13:00~14:00過ぎ
アートルームサリーガーデン音楽室
トリスタン伝説はおそらくピクト人の伝承と思われる素朴な粗野とすら思える情欲にとらわれた王妃と騎士の物語から、媚薬の登場を経て、純化された愛の物語となり、そこから大衆化したり、ワーグナーの楽劇のような耽美の境地に至ったりします。
また、物語の中には、巨人伝説、竜退治、魔法の薬、テーセウスを彷彿とさせるエピソードなどがモチーフとしてちりばめられ、あるいは、逢引きのための変装のエピソードが、独立したひとつの叙事詩となっていたり、アーサー王伝説に結びついたりします。
伝説の来し方行く末を辿ってみようと思います。
参加費1000円、飲み物と小さなお菓子付き
小さなお菓子は、中世の8月に盛夏と来るべき収穫の季節を祝うラマスの日にちなんでパンを焼きます。パリ土産にもらったココリコの花びらのジャムを練りこみます
ご参加ください!
第9回 航海
July 27, 2017
2017年7月28日(金)13:00~14:00過ぎ
アートルームサリーガーデン音楽室
トリスタンには何度も海をわたるシーンがあります。
イズーと媚薬をあおったのも海の上。
海は運命をゆだねるところ、物語の展開をはらむところ。
オデュッセイアやアルゴー号の冒険譚に比較できるところまで読み込みたい、挑戦します。
第8回 恋の媚薬と中世の魔法
June 22, 2017
2017年6月23日(金)13:00~14:00過ぎ
アートルームサリーガーデン音楽室
恋の媚薬と中世の魔法。
夏至、ミッドサマーナイトの不思議にちなんで、イズー母子が使う治療薬や、トリスタン物語の鍵である媚薬を題材に、ハーブ、ヒルデガルト・フォン・ビンゲン、シェイクスピア「夏の夜の夢」の魔法などに手をのばしてみたいと思います。
薬の切れ目は恋の切れ目か?
第7回 恋する季節
May 25, 2017
2017年5月26日(金)13:00~14:00過ぎ
アートルームサリーガーデン音楽室
5月以降、恋の媚薬と中世の魔法、媚薬の切れ目は恋の切れ目?、伝説のたどる旅路、愛の死、などを考えています。
第6回 イズーの策略
April 20, 2017
2017年4月21日(金)13:00~14:00過ぎ
アートルームサリーガーデン音楽室
物語を読んでいると、恋の行動における主導をとり、神をも巧みに味方にして、世間的には不倫ともいえる恋を免罪させるのはイズーです。 女性が騎士の恋の対象物としてではなく、個性を発揮して恋する主体として生き生きと描かれることに驚きます。 女性トルヴェールの、あるいは女性側からの心情をあらわした歌を選びます。
第5回 トリスタンの生い立ちと騎士道
March 23, 2017
2017年3月24日(金)13:00~14:00過ぎ
アートルームサリーガーデン音楽室
3月は軍神マルスの名を冠した月、美少年トリスタンにほどこされた教育と騎士の教養を物語前半からとりだしてみようと思います。
騎士道の教養に詩を作り歌を詠むことは必携、リチャード獅子心王の歌や、十字軍にちなんだ歌を歌います。
小さなお菓子は考え中です。
第4回 愛の洞窟
February 23, 2017
2017年2月24日(金)13:00~14:00過ぎ
アートルームサリーガーデン音楽室
ヴァレンタインズデーの月なので、トリスタンとイズーのもっとも充実した愛の生活が営まれた洞窟の場を読み、トロバドゥール、トルヴェールの歌を紹介します。 中世のヴァレンタインズデーの宴で供されたお菓子、プラムシャトルを再現してみようと思います。
第3回 イントロダクション〜トリスタンの嘆き
January 26, 2017
2017年1月27日(金)13:00~14:00過ぎ
アートルームサリーガーデン音楽室
1月は、物語の紹介とトマの詩からトリスタンの嘆きの場を読み、12世紀のミンネジンガー、ハインリヒ・フォン・フェルデケの詩を当てた14世紀の歌「トリスタンの嘆き」を歌います。
小さなお菓子は、ブルターニュの伝統菓子ファー・ブルトン。
少年トリスタンが召し上がられた・・かも。
クリスマス特別企画 クリスマスキャロルを歌う会
December 22, 2016
2016年12月23日(金・祝)13:00~14:00過ぎ
アートルームサリーガーデン音楽室
参加費1000円 小さなお菓子マルケッサとドリンク付
キッチンManiでは、随時、明子がクリスマスキャロルライブタイムをします。
第2回 Boar's head carol ~猪の頭にローズマリー~
November 24, 2016
2016年11月25日(金)13:00~14:00過ぎ
アートルームサリーガーデン音楽室
クリスマスキャロルについて、歌詞の謎と伝説をお話しながら、曲を紹介します。
シェイクスピアやディケンズの文章も読みます。
第1回 はじまりの歌
October 27, 2016
2016年10月28日(金)13:00~14:00過ぎ
アートルームサリーガーデン音楽室
この企画の初回は、14世紀イギリスの詩人・チョーサーのカンタベリー物語冒頭の「総序の歌」をモチーフに、「はじまり」にちなんだ歌を選び、また、「集う」「巡礼」をキーワードに連想を巡らせてみたいと思います。
~予定曲目~
○アルフォンソ・エル・サビオ編纂「聖母マリアのカンティガ集」より「今より私は歌いたい」
○モンセラートの朱い本より「輝ける乙女よ」 「天で幸福に生きるために」